国連事務総長、グテレスさんが2期目へ

　国際連合（こくさいれんごう）（国連（こくれん））の事務総長（じむそうちょう）を務（つと）めるアントニオ・グテレスさん（72）＝ポルトガル出身（しゅっしん）＝が、今年（ことし）末（まつ）に任期（にんき）が切（き）れた後（のち）も事務総長（じむそうちょう）を続（つづ）けることになりました。国連（こくれん）の安全保障理事会（あんぜんほしょうりじかい）が8日（ようか）にグテレスさんの再任（さいにん）の推薦（すいせん）を決（き）めました。18日（にち）に予定（よてい）される国連総会（こくれんそうかい）で正式（せいしき）に決（き）まります。新（あたら）しい任期（にんき）は来年（らいねん）1月（がつ）から2026年（ねん）12月（がつ）までです。

　グテレスさんは、ポルトガルの首相（しゅしょう）や国連難民高等弁務官（こくれんなんみんこうとうべんむかん）を歴任（れきにん）しました。交渉（こうしょう）能力（のうりょく）の高（たか）さを評価（ひょうか）され、17年（ねん）1月（がつ）に事務総長（じむそうちょう）に就（つ）きました。シリアやイエメンで人道（じんどう）危機（きき）が続（つづ）く中（なか）、国際協力（こくさいきょうりょく）に後（うし）ろ向（む）きだったアメリカのトランプ前（ぜん）政権（せいけん）や、アメリカとロシア、中国（ちゅうごく）の対立（たいりつ）になやまされてきました。2期目（きめ）に力（ちから）を入（い）れる課題（かだい）として、気候変動（きこうへんどう）や新型（しんがた）コロナウイルス対策（たいさく）を掲（かか）げています。