ここに注目！／３２２　台湾　日本語の勉強会も

　台湾（たいわん）は１８９５～１９４５年（ねん）、日本（にっぽん）に支配（しはい）されていました。この時代（じだい）に日本語（にほんご）で教育（きょういく）を受（う）けた台湾（たいわん）の高齢者（こうれいしゃ）が日本語（にほんご）を学（まな）ぶ団体（だんたい）「友愛（ゆうあい）グループ」（会員（かいいん）約（やく）１３０人（にん））をつくり、毎月（まいつき）、台北市（タイペイし）で勉強（べんきょう）会（かい）を開（ひら）いています＝写真（しゃしん）。会員（かいいん）たちは「美（うつく）しく正（ただ）しい日本語（にほんご）を台湾（たいわん）に残（のこ）そう」と、２８年（ねん）も活動（かつどう）を続（つづ）けています。

　子（こ）どものころ日本語（にほんご）の中（なか）で育（そだ）った人（ひと）の中（なか）には、今（いま）でも「日本語（にほんご）が一番（いちばん）楽（らく）」な人（ひと）もいます。勉強会（べんきょうかい）では「臍（ほぞ）をかむの意味（いみ）は？」など日本語（にほんご）に関（かん）する難（むずか）しい問題（もんだい）を解（と）いたり、日本語（にほんご）の詩（し）を朗読（ろうどく）したりします。会員（かいいん）の頼聖訓（らいせいくん）さん（８９）は「ここに来（き）て日本語（にほんご）を話（はな）すと、青春時代（せいしゅんじだい）を思（おも）い出（だ）すなあ」と、滑（なめ）らかな日本語（にほんご）で当時（とうじ）を懐（なつ）かしみました。

　日本語世代（にほんごせだい）は最（もっと）も若（わか）くて８０代（だい）前半（ぜんはん）になり、グループの張文芳（ちょうぶんほう）代表（だいひょう）（９１）は「『日本語族（にほんごぞく）』はいずれ、消（き）えていく運命（うんめい）にあります。それは仕方（しかた）のないこと」と寂（さび）しそうです。ただ、近（きん）年（ねん）は若（わか）い台湾人（たいわんじん）や台湾（たいわん）に住（す）む日本人（にっぽんじん）の会員（かいいん）も増（ふ）えています。勉強会（べんきょうかい）に参加（さんか）した台湾留学（たいわんりゅうがく）中（ちゅう）の土山祐実（つちやまゆみ）さん（２０）は「日本語世代（にほんごせだい）の方（かた）に話（はなし）を聞（き）きたいので、これからも出席（しゅっせき）したい」と目（め）を輝（かがや）かせました。【台北（タイペイ）・福岡静哉（ふくおかしずや）、写真（しゃしん）も】

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国名（こくめい）・地域（ちいき）名（めい）　台湾（たいわん）

主要（しゅよう）都市（とし）　台北（タイペイ）

面積（めんせき）　３万（まん）６１９７平方（へいほう）キロメートル

人口（じんこう）　２３７７万（まん）４０００人（にん）（２０１９年（ねん）推定（すいてい））