中国公船の尖閣航行、２０年は最多３３３日間

　沖縄県（おきなわけん）の尖閣諸島（せんかくしょとう）周辺（しゅうへん）の領海（りょうかい）の外側（そとがわ）にある接続水域（せつぞくすいいき）で、中国（ちゅうごく）公船（こうせん）（中国政府（ちゅうごくせいふ）に所属（しょぞく）する船（ふね））が２０２０年（ねん）に航行（こうこう）したのは３３３日間（にちかん）でした。第（だい）１１管区海上保安本部（かんくかいじょうほあんほんぶ）（沖縄県那覇市（おきなわけんなはし））の調（しら）べで分（わ）かりました。日本政府（にっぽんせいふ）が１２年（ねん）９月（がつ）に国有（こくゆう）化（か）してから最（もっと）も多（おお）い日数（にっすう）で、年間（ねんかん）日数（にっすう）の９割（わり）を超（こ）えています。

　領海（りょうかい）は沿岸（えんがん）から約（やく）２２キロメートルのことで、接続水域（せつぞくすいいき）は領海（りょうかい）の外側（そとがわ）の約（やく）２２キロメートルをさします。中国政府（ちゅうごくせいふ）は日本政府（にっぽんせいふ）の国有化（こくゆうか）に反発（はんぱつ）し、中国（ちゅうごく）公船（こうせん）の航行（こうこう）が増（ふ）えてきました。最近（さいきん）は、日本（にっぽん）漁船（ぎょせん）を追（お）いかけるような動（うご）きも見（み）られます。

　一方（いっぽう）、中国（ちゅうごく）公船（こうせん）が領海（りょうかい）の中（なか）に入（はい）ったのは２９日（にち）間（かん）・延（の）べ８８隻（せき）で、過去最多（かこさいた）だった１３年（ねん）の５４日間（にちかん）・延（の）べ１８８隻（せき）の半分（はんぶん）ほどでした。昨年（さくねん）９月（がつ）に菅義偉（すがよしひで）政権（せいけん）が発足（ほっそく）し、中国政府（ちゅうごくせいふ）が菅総理（すがそうり）大臣（だいじん）の様子（ようす）を見（み）ているようです。