文科省　緊急宣言でも一斉休校求めず

　国（くに）の役所（やくしょ）の文部科学省（もんぶかがくしょう）は、新型（しんがた）コロナウイルスの感染（かんせん）を防（ふせ）ぐため、東京（とうきょう）など１都（と）３県（けん）で緊急事態（きんきゅうじたい）宣言（せんげん）が出（だ）された場合（ばあい）でも、小中学校（しょうちゅうがっこう）や高校（こうこう）などの一斉（いっせい）休校（きゅうこう）は求（もと）めません。５日（いつか）に記者（きしゃ）会見（かいけん）した萩生田光一（はぎうだこういち）・文部科学大臣（もんぶかがくだいじん）は、一斉（いっせい）休校（きゅうこう）について「子（こ）どもの健（すこ）やかな学（まな）びや子（こ）どもたちの心身（しんしん）への影響（えいきょう）の観点（かんてん）から、避（さ）けることが適切（てきせつ）と考（かんが）えている」と述（の）べました。

　萩生田（はぎうだ）さんは、一斉（いっせい）休校（きゅうこう）を求（もと）めない理由（りゆう）として、子（こ）どもが発症（はっしょう）したり、症状（しょうじょう）が重（おも）くなったりする割合（わりあい）が低（ひく）く、学校（がっこう）から地域（ちいき）へ感染（かんせん）が広（ひろ）がる状況（じょうきょう）にないとしました。昨（さく）年（ねん）春（はる）は休校（きゅうこう）が長引（ながび）き、学（まな）びの遅（おく）れが生（しょう）じるといった課題（かだい）が浮（う）かびました。

　１６、１７日（にち）と３０、３１日（にち）には大学入学共通（だいがくにゅうがくきょうつう）テストが予定（よてい）されていますが、感染（かんせん）を防（ふせ）ぐ対策（たいさく）をしっかりして予定通（よていどお）り行（おこな）います。高校（こうこう）や中学（ちゅうがく）などの入試（にゅうし）についても予定通（よていどお）り行（おこな）うよう求（もと）めます。